【OMATSU-RebootCAMP 愛媛/西条市】 地域と人と繋がり、お祭りを未来へ繋ぐプログラム (第4弾) 【PR】

  

お祭りでつなぐ、これからの未来

おまつりブートキャンプ第4弾_01

地域と人を繋ぐプロジェクト【OMATSU-Reboot CAMP】を紹介する本特集。

「西条まつり」からは紺屋町、「いよ小松祭り」から小松町、「お簾踊り」から丹原町の田滝地区、そしてお祭りに欠かせない「職人」チームがそれぞれ参加しています。

約3カ月に渡る交流を経て、ついに最終報告会へ!
それぞれの地区が抱える課題や、それに対応するアイデアなどが続々と集まっています♪

OMATSU-RebootCAMP特集記事(第1弾)はこちら
OMATSU-RebootCAMP特集記事(第2弾)はこちら
OMATSU-RebootCAMP特集記事(第3弾)はこちら

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最終報告会では、各地域で参加をしている地元の方や県外から職人さんなどが集まり、プロジェクトメンバーの発表が行われました。

「西条まつり」紺屋町チームの発表は?

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「西条まつり」紺屋町のプロジェクトからは、大学生の織田さんが発表。

日本の伝統的な祭りが大好きで「地元の祭りをなくしたくない!」とOMATSU-Reboot Campに参加。
今回のプロジェクトを通して日本各地の地域の祭りがどうあるべきか考えます。

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舁き夫や役員不足が課題となっていた紺屋町。
西条秋祭りへの関心度を調査するため、近隣住民へのアンケートを実施。

結果、「興味がある」と答えた人は81.8%でしたが、「参加者」は18.2%に留まっています。
不参加者の理由としては「仕事・年齢、身体的な理由」のほかにも、「他地区の祭りに参加している」という回答も。

誰でも気軽に参加できるということをアピールするために、『子連れの家族が楽しめるワークショップ』をきっかけに興味を持ってもらってはどうかという企画が提案されました。

「いよ小松祭り」西町西組チームの発表は?

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いよ小松祭りチームでも、参加者不足から子どもやファミリー向けのコンテンツを企画。

こちらで実施したアンケートによると、「現在の祭りは初めて参加する未経験者にとって、参加しやすい祭りになっていない」という結果に。

そこで、イベントで興味を持ったビギナーに向けて、西条祭りに参加しやすい環境をつくる取り組みを考えました。

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例えば、祭りのイロハを伝えるアーカイブサイトの開設します。

アンケートや自分達の経験から初参加者が感じやすいFQAをまとめて、“わからない”を減らし、適切な判断材料を提供するツールを作成。

これらは初参加者の不安を和らげたり準備をしやすくしたりするだけでなく、情報の集積や喧嘩や事故などの地域側のリスクも減らせると期待できます。

「お簾踊り」田滝地区チームの発表は?

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田滝の地名の由来は、続日本紀に集落から銅を献上していたことから銅精錬の際の「タタラ」がなまって「タタキ」となったという説や、集落に田や滝が見られず多々木(たたき)山村であったからという説があります。

そして、黒滝神社の奉納の踊りである雨乞いの儀式「お簾(おれん)踊り」は、400年余りの伝統を持ち、現在は盆踊りとして田滝小学校を中心に伝承されています。

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そんな伝統ある田滝の魅力を地域外に発信し、お簾踊りを継承していきたい田滝地区。

アンケートを通して、住民のみんなが田滝を好きだと知ったプロジェクトメンバーは、踊り以外にも自然や農作物、団結力等、自慢できるものがたくさんあると実感。
お簾踊りだけでなく、まるっと田滝の魅力を外に届けるプランを考えました。

「地域の魅力発信プロジェクト」として、ただSNSで情報を発信するだけではもったいない! と考え、今回のプロジェクトのように長期で関われる関係を目指します。

例えば、大学生を対象に長期実践型インターンシップで学生の学びと地域での取り組みを両立。
「本当に学生が来るの?」という疑問には、新聞で取り上げられている過去の事例などを提示。

また、全国の大学生に向けてインターン生を募集するサイトの紹介やインターン終了までの流れなどを具体的に提案。

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情報発信をする“中身”=“田滝の魅力”を充実させるためにも、若者目線から見た田滝の魅力探索と外部に向けたイベント等の企画など、みんなが長期的に地域と関りを持てる仕組みが重視されていました。

「職人」チームの発表は?

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西条祭りを支える様々な職人技術の中から、今回のプロジェクトでは「提灯」をクローズアップ。

西条祭りの提灯の特長は、光源としてロウソクを使用するため、できるだけ燃えないように独特の丸さがあります。
西条市内には約150台の屋台があり、その中のだんじり約130台がそれぞれ80〜120個の提灯を使用。

西条祭り全体では約15,000個、近隣も含めると20,000個あまりの提灯が使われている計算になります。
毎年新調せず、壊れたものを張替えていますが、それでも年間3,000個程度の提灯が必要と想定されています。

型枠が地域特有のものであるため、失われると他の地域では同じような制作ができないのですが、現在その担い手となる職人は西条市内に3店舗、松山市に1店舗、大洲市に1店舗。

うち、西条市内の3店舗には後継者がいません。

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とはいえ、職人になるためには弟子入りや長期間の修行が必要。
情報発信やイベントで興味を持ってもらったとしても、一朝一夕で担い手が増えるようなものではありませんよね。

また、職人になるまでのプロセスの不明瞭さや経営の不安定さなど、職人として身を立てていくことは難しく、職業選択時のハードルは大きなもの。

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そこで、大きく2つの方向性で展開。
「職人育成のための施策」と、職人候補の裾野と購買層拡大のための「認知度向上のための施策」が必要だと考えました。

1つ目の職人育成プログラムとして、伝統工芸以外の業種からも参考にできる技能教育事例を紹介。

2つ目の認知度向上では、他地域における伝統技術の情報発信や、工房体験、伝統技術を活用した製品開発などに着目し、西条市で優先度の高い取り組みはなにか、どこからなら着手しやすいかなどを具体的に話し合いました。

未来に残そう、私たちの大好きな町・人・伝統

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このように住んでいる地域や仕事、年齢が全く違う人が集まって意見を出し合うことで、新しいアイデアが生まれたり、地域の課題により明確になったりするもの。

また、地域住民へのアンケートなど地元民の声を聞けたのも、そのきっかけとして、“お祭り”という入口があるからこそ。

OMATSU-RebootCAMPは、祭りへの参加を通して地域の祭りの魅力を体験し、その祭りを今後の世代に繋いでいくために取り組まねばならない課題の解決策を地域内の人、地域外から参加する人が共に検討してきたプログラムです。

約3か月間の取り組みを経て、見えてきた課題や解決への手がかりなども大切ですが、なによりもその繋がりができたことが今回のプロジェクトの大きな功績でもありますよね♪

みなさんの地域でも関係人口を増やして、よりディープに繋がれる地域創生への取り組みとして、参考にしてみてはいかがでしょうか?

  • ■ OMATSU-RebootCAMP ~100年後も楽しめる地域をつくろう~
  • 事務局/公益財団法人えひめ西条つながり基金
  • 住所/愛媛県西条市大町1663番地
  • お問い合わせ/saijo.omatsuri.community@gmail.com

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OMATSU-RebootCAMP特集記事(第1弾)はこちら
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reported by イマナニ編集部 さきち
イマナニ特集