松山城二之丸史跡庭園で春を呼ぶ! つばき名花展 【愛媛/松山市】
美しいつばきたちの世界に浸る。

こんにちは!
カンガルーボディを目指す、笑う筋肉ライターKねこです。
寒さも和らぎ、少しずつ春の訪れを感じるようになりましたね。
春の訪れとともに、個人的には減量シーズンの到来です。
少し冷たい春風を受けながら、有酸素運動をかねて、松山城二之丸史跡庭園に行ってきました。
庭園では、「松山城二之丸つばき名花展」が開催されていました。
今年で28回目の開催です。
「つばき」は松山市の市花であることをご存知でしたか?
つばきの一種である「ヤブツバキ」松山市内の野山や寺社の周囲に多く自生していて、広く親しまれていることから昭和47年に市花に選ばれました。
道後温泉周辺にも茂っていて、古くから地域と深く関わっているお花なのです。
1月28日が「いい、つばきの日」ということで、より親しみを深めるため、松山市内では3月末まで「つばきフェスティバル」が開催されています。
お花は見るだけで癒されますよね。
心の栄養です。
赤、桃、白、黄色など色鮮やかに、城山に映える椿展を満喫しました。
庭園入り口からつばきがお出迎え♪
スロープの装飾や竹飾りも素敵です。
伊予つばき協会創立50周年記念つばきのバースデーケーキ 色とりどりのつばきが円形に生けられています。
伊予つばき20選の精鋭つばきたち。
大輪や小輪、色も咲き方も様々です。
日本種、洋種がずらっと並ぶ鮮やかな光景は圧巻!
可愛い切り練りがありました。
こんなお茶菓子が出てくると身も心もほっこりしますね。
椿の花の色は? と聞かれると、何色をイメージしますか?
赤色! と思いつくことが多いのではないでしょうか。
このつばき展で見られるたくさんのつばきたちは色とりどり。
同じ色でも濃淡があり、大きさや個性、特徴も様々です。
今回並んでいるつばきの数は100点以上とのこと。
日本種、洋種が交わりとても華やかな展示会になっていました。
主催の「伊予つばき協会」会員さんたちから、たっぷり注がれた愛情で育ったつばきは、いろいろな表情を見せてくれました。
形や色を見比べながら楽しめ、名前も面白いものがありますよ。
「桃太郎」や「おひなさま」など聞いたことがある名前が付けられたつばきや、「ポップコーン」という名前もあるので驚き!
数々の愛らしいつばきにすっかり魅了されてしまいました。
櫓に展示するというのがまた趣があっていいんですよね。
つばきがより華やかに上品に映えます。
花の時期が終わると、枝から直接地面に落ちるつばき。
落ちた姿もまた美しいこと。
最後までその美しさを見せてくれるお花です。
洋種の白つばき 華やかで大きな白い花です。
伊予つばき20選にも選ばれている「紫泉(しせん)」黄色い花粉が金粉のように見え、とても上品なたたずまいでした。
正岡子規の妹にちなんだ名前のつばき「律(りつ)」は、多くの人が見入っていました。
サクラのような色のつばき。
洋種ですが名前は「サクラ」です。
淡い色がとっても愛らしい。
鉢物・苗木の販売はすでに品薄の品種も。
会員の方が抹茶を点て、飲みながらつばきを愛でていました。
整う。 二之丸史跡庭園でのんびりお散歩♪
さて、つばき展を楽しんだ後は、庭園をゆっくりお散歩♪
天気も良く、暖かい日差しが庭園をより美しく照らしていましたよ。
平日だったので、人も少なく、じっくり見ながら歩いたのですが、結構広いんだなあと改めて実感しました。
庭園は二之丸邸の間取りを表現していて、部屋の間取りの中に柑橘や四季折々の草花が植えられています。
いたる所にある大小様々な四角いスペースは、部屋の間取りだったんですね。
水が流れているところは「奥御殿跡流水園」と呼ばれ、その光景はとても神秘的でした。
庭園の東側には、岩や池、滝があり、こちらも日本の風情を感じる空間となっています。
池の水面に映る景色は美しく、鯉たちも気持ち良さそうに泳いでいました。
個人的に枯山水が好きで、庭園内に似たような空間がありました。
枯山水は砂や石で山水の景観を表現する、日本庭園のかたちです。
静けさや無駄のない美しさをじーっと眺めていると、自然と心が整っていくんです。
二之丸史跡庭園でちょっとした禅の精神が体験できますよ。
天気もよく、お散歩日和。
庭園内をのんびりと散策できました。
ハッとさせられた流水園。
美術館の一角のような光景でした。
本当に素敵な空間です。
わび・さびが感じられる「林泉庭」風もなく穏やかで、水面に空が反射して綺麗でした。
カラフルなボックスを発見!
何が入っているんだろう。
他にも赤や緑、紫がありました。
見つけてみてください♪
枯山水のような美しい風景。
静かに眺めると心落ち着きます。
散歩していると…なんと、水琴窟を発見!
竹筒に耳を近づけ、滴る水の音をしばし聞きました。
美しい…本当に美しい音色が、心に響いてくるのです。
そして、いつでも聞けるようにボイスレコーダーに収めるという奇行に走りました。
心を落ち着けたい時に聞きます。
水琴窟をあとに、柑橘や草花園を抜けると大井戸があります。
言葉通り、とてつもなく大きい井戸です。
東西に18メートル、南北に13メートルで深さはなんと9メートル!
防火用水として備えられていたようです。
現在はそこが見えるほどの水量ですが、何トンの水が入っていたのでしょうか。
これを作った当時の技術もすごいと思いました。
ぜひ一見を!
そして、庭園内の少し小高いところにある「勝山亭」で素敵な場面に遭遇しました。
結婚式の前撮りをされているカップルがいたのです。
松山城二之丸史跡庭園は全体が「恋人の聖地」に認定されていて、結婚式の前撮りの人気スポット。
四季折々の美しい自然や伝統的な庭園・建物を背景に、情緒あふれる写真が撮影できるんです。
お二人は、純和風で趣のある茶室で和装の前撮りをされていましたよ。
ご両親も微笑ましく見守っていらっしゃいました。
見ているこちらも幸せな気分に…♪
大好きな水琴窟を発見!
滴る水の音に心が癒されました〜。
つばきがまたいい引き立て役に。
甘夏やせとか、レモンなど柑橘も元気いっぱい!
たくさん育てられていました。
大井戸の大きさは圧巻!
基礎部の梯子状の木材は、現在もそのままに。
勝山亭にて。
こっそりのぞく可愛いらしい奥様。
写真撮影も快く受けていただけました。
お幸せに!
記念スタンプを押して持ち帰りました。
思い出がかたちに残るとより記憶に残りますね。
厳冬に耐え、春を告げるように咲く強い花、つばき。
愛情を込められて育った色とりどりのつばきたちの世界に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
松山城二之丸史跡庭園と松山城の観光も一緒に楽しんでください。
そのほか市内のいろいろな場所で、つばきたちが見られますよ〜。
松山総合公園の椿園では日本種300種、洋種200種の計約500種が見頃を迎えるそう。
堀之内公園や道後公園の散歩道でも、つばきを楽しむことができます。
また、この機会に自分で育ててみるのもいいですね。
春もすぐそこ、つばきの世界に浸って素敵な時間をお過ごしください。
ではまたお会いしましょう!
- ■ 松山城二之丸つばき名花展
- 開催日/2025年3月19日(水)〜3月23日(日)
- 開催時間/9:00〜16:30(最終日は15:00まで)
- 開催場所/松山城二之丸史跡庭園 多聞櫓
- 住所/愛媛県松山市丸之内5番地
- 料金/大人200円、小学生100円
- 駐車場/普通乗用車31台
- お問い合わせ/二之丸・堀之内管理事務所
- 電話番号/080-921-2000
松山城 公式HPはこちら
松山城 公式HPはこちら
イマナニで「松山城(史跡松山城跡)」の情報を見る