宇和島闘牛正月場所をオンライン体験!ウィズコロナの楽しみ方を大解剖
来る丑年を祝う!宇和島名物の闘牛
あなたは日本に昔から伝わる「闘牛」を観たことがありますか?
スペインの「人対牛」の闘牛とは違い、牛と牛ががっぷり四つで本能のままに喧嘩をする。
それが日本の闘牛です。
ガツンッ!角と角のぶつかり合う音が会場に響き渡り、砂埃が舞うなか、白熱の攻防戦が繰り広げられる。
そんな伝統的な闘牛を今も継承しているのは、日本で6県だけ。
宇和島では、その一つとして地域ぐるみで闘牛を守り、盛り上げています。
年に5回、定期闘牛大会が開催されており、次回は2021年1月2日(土)の正月場所。
しかも来年の干支は丑年!
新年の幕開けに闘牛なんて、なんだか縁起が良さそうですよね!
たとえ現地へ行けなくても…オンライン観戦できるんです!
ただ、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、春場所と7月の和霊大祭場所が中止に。
8月14日のお盆場所と10月の秋場所は開催されましたが、いずれも観客を少人数に限定せねばならず、例年規模の開催には程遠い状況。
「宇和島闘牛の魅力を知ってもらいたいが、感染対策のためにはお客さんの数を減らすしかない…」
そんなジレンマのなか、ウィズコロナの全国的な動きとして、コンサートやライブなどのイベントをオンラインで配信する試みが世の中に普及。
「それなら闘牛も!」と、定期闘牛大会お盆場所から、オンライン生中継がスタートしました。
オンライン闘牛ツアーとは?
オンラインツアーでは、定期闘牛大会正月場所を「Zoom」で生中継。
その様子を手持ちのパソコンやスマホ、タブレットなどから観戦できます。
アクティビティジャパンサイトから申し込みが可能です。
お申し込みはこちら
オンラインツアーの料金は、闘牛にちなんで1090円!
申し込みをすると、主催者の宇和島市観光物産協会から無料アプリ「Zoom」への参加URLがメールで届くので、当日の開始時間にアクセスするだけ!
どこからでもライブで楽しめるので、まだ闘牛を見たことがない宇和島市外にお住まいの方も、この機会に大迫力の闘牛をおうちで観戦できるチャンスです。
こたつに入ってのんびりとお正月気分を味わいながらの観戦もいいですね。
お楽しみは本番だけじゃない、闘牛豆知識のオンパレード!
このオンライン生中継。
ただ闘牛の様子をお届けするだけではないんです!
「闘牛大会をよりディープに楽しんで欲しい」との思いから
大会前にナビゲーターによる闘牛の歴史や牛の紹介などのレクチャータイムがあります。
ナビゲーターは、地域おこし協力隊として関東からIターンした西島百合子さん。
宇和島に移住し、初めて闘牛を知り、その魅力に引きこまれたという西島さんが、私たちと同じ目線から闘牛の見どころを語ってくれますよ。
まずは宇和島闘牛の歴史や特徴について。
もともと、牛の闘争本能による自然発生的なものであるといわれている闘牛。
江戸時代には土俵を設けた本格的な闘牛が行われ、藩政時代の古文書によると、安政3年(1856年)には、興業化した闘牛に人々が熱中していたことがうかがえます。
次に、主役である牛の紹介です。
闘牛で戦う牛は、角を持つ雄牛だけ。子牛の段階で選び抜かれた牛の中のエリートたちです。
去勢をしていないために闘争心が高く、毎日のトレーニングでさらに強い牛へと成長します。
そう聞くととても荒々しいイメージですが、普段はとってものんびり暮らしているそう。
食用牛よりも長い年月をかけ、愛情たっぷりに育てられます。
レクチャータイムには、そんな牛さんたちの日常も紹介。
のんびりと暮らす牛さんは、お散歩やブラッシングが大好き。
お散歩のときには、蹄を守るために靴を履かせることも。
調教師さんの愛情が伝わってきますね。
こんな可愛らしい牛さんの姿を見ていると、親しみが湧いてきますよね。
ですが、試合の1ヶ月ほど前からは、ストイックな生活にチェンジ!
体づくりが始まり、食事制限とウォーキングや土掘りといったトレーニングを開始します。
特に、立派な角で硬い土を掘り起こし、首や肩を鍛える土掘りは大迫力!
また角さばきや首・肩の受け流しな実践的な訓練も加え、闘争心を奮い立たせていくのです。
そうして最高の状態に仕上がった肉体は、大きい牛で1トンにも!
人間17人分もの体重でぶつかり合うのですから、その迫力は相当なもの。
闘牛を愛する者の思いもぶつかり合う!
闘牛大会直前、カメラは待機場所の様子をキャッチ。
戦いを目前に控えた牛&牛主さんにインタビューを行い、当日のコンディションや大会への意気込みを届けてくれます。
牛主さんの職業は、農業や畜産業だけでなく、漁業、水産養殖業、建設業、会社員などさまざま。
闘牛の飼育は赤字前提の趣味であり、闘牛を愛していなければ成り立たない世界なのです。
そんな熱い思いと思いがぶつかり合う闘牛。
これは本番への期待が高まります。
いよいよ闘いの火蓋は切って落とされる!
闘牛大会は、横綱戦、大関戦、関脇戦、小結戦、引分戦といった階級ごとの取り組みを実施。
この階級は戦歴や体格により決まります。
闘牛の名前を呼ぶ声に導かれ、牛と勢子が土俵に入場。
勢子とは、牛の隣に寄り添い牛を操り、勝利に導くために介助をする役目を担う人。
基本的に牛一頭に一人がペアで闘いに臨みます。
より取り組みを楽しむために、宇和島闘牛のルールをご紹介します。
宇和島闘牛の格闘時間は無制限。
全力で闘わせ勝敗を決するのですが、逃げた方が負けという単純なルール。
だからこそ牛と牛の意地のぶつかり合いは白熱し、数々のドラマを生んできたのでしょう。
体格や角の形、得意な闘い方など、一頭一頭に個性があるので、同じ取り組みは一つとしてありません。
レクチャータイムに出場する闘牛の紹介もありますので、推しの牛さんを見つけて応援するのもおすすめですよ!
やっぱり宇和島で大迫力を体感したい方も大歓迎!
1トンを超える牛と牛が激しく角を付き合わせる姿、ゴツンとぶつかる音。
画面越しでもしっかり臨場感は伝わってきますが、やっぱり現地で味わう生の迫力はひと味もふた味も違います。
来年の正月場所は、通常の収容人数が1400名のところ、600名の入場制限で行われます。
チケットは前売りのみとし、来場者にはマスク着用、入場前の体温計測や手指消毒などのご協力をいただき、感染防止対策をしっかり講じた上での開催となります。
そして現地での生実況を務めるのは、長年司会進行を担ってきた宇和島観光物産協会の坂本さん。
白熱の取り組みを分かりやすく解説してくれるので、現地での観戦がもっと楽しく、面白くなること間違いなし!
今年のお正月は、宇和島で、そしておうちで。
丑年の幕開けを闘牛とともに景気良く迎えましょう!
■ 定期闘牛大会正月場所
開催日時/2021年1月2日(土)12:00〜14:00頃(開場10:00)
開催場所/宇和島市闘牛場(愛媛県宇和島市和霊町496-2)
料金/入場料前売り券大人2,500円、中学生以下無料、オンライン体験ツアー1,090円
問い合わせ先/宇和島市観光物産協会 TEL 0895-22-3934
※正月場所は開催予定です。
今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況によって開催しない場合もございますので予めご了承ください。
「宇和島闘牛」の公式ホームページはこちら
オンライン体験ツアーの詳細はアクティビティジャパンサイトにてご確認を。
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