君はもう探した?『こびとづかん』のコビトを愛媛県歴史文化博物館で発見!
インパクトが癖になる!特別展「なばたとしたか こびとづかんの世界展」
みなさんは、コビトを探したことがありますか?
突然、冷蔵庫が「ヴン…」という低い音を鳴らしたり、テレビから「ピシッ」という音がしたり…
それって、ひょっとしてコビトの仕業なのかも…??
そんな不思議なコビトの気配に最初に気付いた、とある『こびと研究家』が1冊の絵本を刊行。
後に、子どもたちの間で『こびと探し』の遊びが大流行したのでした。
愛媛県歴史文化博物館(歴博)では、絵本「こびとづかん」出版15周年を記念し、特別展「なばたとしたか こびとづかんの世界展」を開催中です。
なかなか姿を現さないけれども、どこにでも隠れている不思議なコビトたち…
な、なんと!今回は、常設展の中にもコビトたちがひっそりと身を潜めているのです!
ここでは、そんな見所が満載の「なばたとしたか こびとづかんの世界」の一部をご紹介。
ラストでは、抽選でチケットのプレゼントもありますので、お見逃しなく!
なばたとしたかの絵本「こびとづかん」
「こびとづかん」という絵本は、『こびと研究家 なばた としたか』によって、2006年に刊行されました。
その2年後に刊行された、コビト観察のガイド本『こびと大百科』が大ヒット!
子どもだけでなく、大人までもが野山での「こびと探し」に夢中になるという一大ブームを巻き起こしたのです。
2020年11月に刊行された『日本のこびと大全 山や森林編』を含めたシリーズ10冊は、累計282万部を超える人気作品に成長しました。
ちなみに、コビトは未発表のものを含めると300種以上が発見されています。
絵本「こびとづかん」の冒頭で、主人公の「ぼく」は、昆虫でも植物でもない不思議な生き物「コビト」を見つけました。
仙人のようなヴィジュアルをしている物知りな「じぃじ」に、「それはコビトだ」と教わるぼく。
じぃじに「こびとづかん」を借りて、ぼくは愛犬と一緒にコビトを探しに出かけたのでした。
ちなみに今回の展示会では、じぃじに借りた「こびとづかん」そっくりな図鑑を、手づくりすることができます。
詳細は、後ほどお伝えしますね。
特別展「なばたとしたか こびとづかんの世界展」の構成
特別展「なばたとしたか こびとづかんの世界展」では、絵本「こびとづかん」「みんなのこびと」「こびと桃がたり」のストーリー原画、作者自作のフィギュア、ラフ画などの貴重な資料、作者のこれまでの仕事の足跡などを鑑賞することができます。
一つ一つ、ゆっくりと見ていきましょう。
見所「ストーリー原画」
ストーリー原画ゾーンでは、絵本「こびとづかん」「みんなのこびと」「こびと桃がたり」の原画が展示されています。
色鮮やかな原画と共に、今一度ストーリーを追う事ができるため、こびとづかんシリーズを一切知らない方であっても楽しめるのです。
青や黄色・緑といった壁の色で、作品の切り替わりが分かりますよ。
力強い筆のタッチや、色使いをじっくりご覧ください。
そしてファン必見!
絵本に掲載されなかった、レアな原画も公開されているので要チェックです。
見所「作者お手製のフィギュア」
作者自作のフィギュアゾーンでは、「コビトの剥製」フィギュアからコビトの立体的な姿を観察する事ができます。
色々な素材を使って作られている、このフィギュア。
学芸員の宇都宮さん曰く「意外と軽い!」とのこと。
たくさんのコビトの中から、ぜひ好きなコビトを見つけてみてくださいね。
見所「貴重な原画の数々」
このコビトたちは、どうしてこんなにリアルなのか…!?
それは、作者が長年に渡ってコビトを観察してきた、膨大な資料があるから!
ここでは、コビトたちの生態を観察した原画の数々、そして世に出る前の出版社に持ち込んだ「こびとづかん」プロトタイプの小冊子など、貴重な資料が展示されています。
絵本「こびと桃がたり」を描き始める前に作者が作ったコンテ画もあり、編集者との打ち合わせで内容が変化している様子もみられます。
歩みを進めると、後の展示でどう変更されたのか、その内容が分かりますよ。
ぜひじっくりと観て、覚えておいてくださいね。
見所「繊細に描かれる背景」
「こびとづかん」シリーズ最大の魅力の一つは、なんといっても作者の画力の高さ。
一見、ギョッとするようなヴィジュアルのコビトの、その背景にもご注目ください。
毛の一本一本まで、細部にわたって描かれる動物や植物たち…
作者の観察眼の高さと、描写する技術力の高さに驚かされますよ。
見所「コビトなりきり!顔出しパネル」
今回の展示には、子どもも大人も大好きな「顔出しパネル」があります。
それも、合計5ヶ所!
顔出しパネルに関しては撮影OKなので、記念にコビトになって撮影しちゃいましょう。
ポイントは、顔をグッと前に出してはめ込むこと!
そうすることで、より「コビト感」が強くなりますよ。
個性的な一枚が撮れたら、スマホの待ち受け画面にいかがですか?
撮影の前後で、パネルそのものにも注目してみてください。
ちょっとボコボコした質感と筆のタッチが見られます。
なんとこのパネル、こびとづかん展のために描きおろされた、作者の直筆なのです!
直筆パネルでコビトになって写真が撮れるなんて…、ファンにとっては溜まりませんね!
見所「昭和の日常に馴染む、コビトたち」
歴博ならではの面白い仕掛けが、第一展示室ラストにある舞台セット。
歴博の収蔵品を使って、昭和レトロなお部屋を表現しました。
枝豆の中に潜む「ナツノツマミ」など、思わずクスッとしてしまいます。
昭和の日常に溶け込んだコビトたちが何人居るのか、数えてみましょう。
舞台セットで見られる、愛媛らしいコビト「ミカンキツケ」。
今回の「こびとづかんの世界展」の観覧者に、先着でプレゼントされる缶バッチのコビトなので、要チェックです。
※プレゼントは無くなり次第終了なので、お早めに!
見所「コビト捕獲の指南動画」
第一展示室のラストでは、コビトの探し方をレクチャーする動画も公開中です。
コビトの習性を知り尽くして作られる罠と、それに引っかかるコビトたち。
とても面白い動画なので、大人も子どもも足を止めて、いつまででも観ていられます。
観終わる頃には、捕獲用の罠を作ってみたくなるかもしれません。
見所「作者の歴史を辿る貴重な絵画」
20代前半、作者が「イラストで生活していきたい」と思っていた頃に描かれた絵画も多数展示されています。
作者自身も「(その頃は)もの凄い焦りや苛立ちがあった」とコメントしているように、今の明るい作風とは一味違う、やや混沌めいた構図や独特な色使いが印象的。
「今ではもう描けない絵」とのことですので、大変貴重なファン必見の絵画です。
期間限定のミュージアムショップもチェック!
期間限定のミュージアムショップでは、絵本「こびとづかん」シリーズのグッズを販売中!
人気が高く、書店でなかなか入手できない「日本のこびと大全」なども、ここには並んでいます。
特別展に入る前に図鑑を入手しておくと、より展示を楽しめるかもしれませんよ!
こびと発見手帳を片手にスタンプラリー
特別展を観覧される方には、入り口で「こびと発見手帳」のスタンプ用紙が配られます。
このこびと発見手帳を折ると…
ほら!じぃじの図鑑とそっくりでしょう?
常設展を観覧しながら、各所に隠れたコビトを探し、スタンプを集めます。
コビトの気配を感じたら、注意深く観察してみてくださいね。
「えっ、こんなところにも!?」という場所にも、コビトは潜んでいますよ!
愛媛でしか観られないコビト、発見!?
展覧会の開催を記念して、愛媛県に居たら面白い『えひめにいてほしい!コビト』の案も募集中!
こびと研究家・なばたとしたかさんと歴博こびと研究室が優秀作品を選定し、入賞作品は歴博のHPで発表・掲載されますよ。
応募作品は随時、館内に掲示されるので、ふるってご応募くださいね。
■ 応募期間
第1弾:4月29日(金)着
第2弾:5月13日(金)着
第3弾:5月27日(金)着
土日限定!ワークショップ
こびとづかんの世界展オリジナルサコッシュをつくろう!
A4用紙やペットボトルなどが入るサイズのサコッシュです。
材料代 700円(友の会会員割引なし)。
コビトのウォータードームをつくろう!
材料代 400円(友の会会員は300円)。
どちらも、4月16日(土)~6月5日(日)の土曜日・日曜日・祝日の10:00~11:30/13:00~15:30に開催。当日参加OKです。
※各ワークショップは材料が無くなり次第終了します。
※各ワークショップの友の会会員割引は期間中1回のみ有効です。
イマナニ読者限定!無料入場券をプレゼント
なんだか、すぐそばにコビトが居る…そんな気がしてきましたね。
…ほら!
あなたの後ろにも、不思議なコビトの気配がしていますよ。
この春は歴博で、コビトを身近に感じてみませんか?
抽選でペア15組・30名様に無料入場券をプレゼント!
特別展「なばたとしたか こびとづかんの世界展」
常設展+特別展の両展示を全てご覧になれるチケットです。
応募期間:2022年4月27日~5月14日
当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。
■ 特別展「なばたとしたか こびとづかんの世界展」
開催期間/開催中~6月5日(日)
開館時間/9:00~17:30(入館は17:00まで)
開催期間中の休館日/5月6日(金)、5月9日(月)、5月16日(月)、5月23日(月)、5月30日(月)
観覧料/
特別展観覧料…大人1000円(800円)、65歳以上600円(480円)、小中学生500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金
愛媛県歴史文化博物館 公式HPはこちら
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