【椿まつり・椿さん 愛媛/松山市】 2024年はコロナ禍も明け完全復活! 華やかな屋台のヒミツも必見!

  

2024年2/16(金)~18(日)開催! 名実共に訪れる愛媛の春を祝って

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まだまだ寒さの続く冬。愛媛松山には毎年、この冬の時期ならではのお祭りがありますよね。

クリスマス?お正月?それも冬の定番イベントとして外せませんが、「椿神社」「お椿さん」の愛称で知られる、伊豫豆比古命神社(いよづひこのみことじんじゃ)で行われる「椿まつり」も欠かすことはできません!

毎年旧暦の正月8日を例祭日として、3日間の日程で行われるこのお祭り。
椿まつりを終えるとようやく少しずつ暖かい日も増えてくるとして、「伊予路に春を呼ぶ祭り」とも呼ばれています。

可愛い椿をモチーフとしたアイテムを手に入れる方や、神社に祀られた商売繁昌の神様のご利益にあやかるため訪れる人。
そして参道にずらりと並ぶ出店がお目当ての人など、実に様々な人が訪れる椿まつり。

コロナ前には3日間で約50万人もの人が参拝に訪れた年もあるほど。
愛媛県の一大行事として、地元の人々を中心に長年愛されている恒例行事とも言えるでしょう。

そんな椿まつりの2024年度開催日程は、2月16日(金)~18日(日)の3日間!
例年よりやや遅めの日付となりますが、3日間が週末とぴったり重なっている今回の日程。
家族連れでのお出かけなどもしやすく、にぎわいが期待されるスケジュールともなっています。

そしてついに、今年の椿まつりはコロナ前の形式と同様の形で完全復活!
感染対策として取られていた規制やルールがほぼ撤廃され、昔と同じように楽しめる華やかなお祭りがようやく帰ってきました。

ぜひ今年は元通りに復活した椿まつりで、文字通り待ち望んだ愛媛の春の訪れをみんなでお祝いしませんか?

いつでも見られるわけじゃない! 椿まつり期間限定のあれこれにも注目

2024年2月16日(金)~18日(日)の日程で行われる椿まつり。
完全復活となった今年も、コロナ前同様72時間休みなしで神社敷地内が解放されます。

時間に囚われず参拝できること、行く時間帯が変われば雰囲気もがらりと変わること。
それもまた、お祭りの大きな魅力のひとつですね。

煌びやかな屋台も気になりますが、まずはしっかり神様へ挨拶を!
コロナ禍で設置された手水舎の仕組みはそのまま。
接触を避けつつ手を清めてから拝殿へ向かいます。

通常拝殿に設置されていた鈴緒も引き続き撤去されています。
鈴緒とは、参拝の前にがらがらと鳴らす大きな鈴のことですね。

参拝の際はお賽銭と、神様に心の中で「お参りに来ました」とお声がけするのを忘れずに。
しっかり二礼二拍手一礼でお参りをした後は、本殿に飾られた椿や干支の絵もこの機会に見てみてはどうでしょうか。

お参りを済ませた後は、ぜひお守りやお札などもチェック!
期間限定で頒布されるお守り「大繁昌守」や、大事な人との縁を結んでおけるよう願う「絆守」ほか様々なお守りや、中に小さな縁起物が封入されたおみくじも人気のアイテム。
華やかな椿の絵馬に叶えたい事、頑張りたい事を書いて、神様に表明するのもいいですね。

加えてお祭りならではのものといえば、やはり毎年神社で椿まつり限定のものが用意される御朱印!
本殿だけでなく境内の児守神社、勝軍八幡神社の御朱印も用意されています。
(期間中は書置きでのお渡しのみ。朱印帳をお預かりしての揮毫は行っていません。)

そして実は2024年から、神社で取り扱われるお神酒がリニューアル!
これまでにごり酒だったものが米焼酎へ変わり、清酒&米焼酎、盃のセットの取り扱いとなります。
新しいお神酒で、新しい春を迎えたお祝いに嗜んでみては。

重ねて、椿まつりの目玉のひとつとなる神事「お忍びの渡御」をチェックするなら、開催3日間の中日の夕方から夜にかけて神社を訪問するのがおすすめ。
神様を乗せたお神輿を担いで町を練り歩き、それが再び神社に返ってくる。煌びやかな金色のお神輿が、夜の闇の中で群衆の合間を縫うように移動する光景は必見!

お祭り期間の中でもさらに限られた時間しか見られない、非常に貴重な景色ですよ。

お祭りに華を添える屋台! 実は愛媛独自の文化があるって知ってた?

神社の参拝が一番の目的ともなる椿まつり。やはりお祭りに華を添えるのは参道にずらりと軒を連ねる屋台たち!
祭事期間中は毎年およそ400~500軒の出店で辺り一帯が賑やかになりますが、この椿まつりの屋台に関する、ここならでは!の裏話を皆さんはご存知でしょうか?

実はここまで大規模な屋台村ができるお祭りは、四国の中でも非常に稀な存在。
その秘密はやはり参道の長さ。
通常神社の参道と聞くと、鳥居から敷地内に入って拝殿までの道をイメージする人も多いかもしれません。

一方で椿神社の場合、東は国道33号線の入口から西は古川はなみずき通りまで。
普段は車通りもある、お祭りの際に屋台が立ち並ぶ約2.5~3kmの道がいわゆる参道に当たるんです。

またこの出店群の中に点々と食事スペースが設けられるのも、愛媛の屋台文化ならでは。
伊豫豆比古命神社のみならず護国神社など、参道が長く広いスペースが取れる神社を複数有する、愛媛だからこそできる屋台の楽しみ方がこの食事スペースになるんです。

美味しいものがずらりと並ぶ屋台。
せっかくなら出来たて熱々を落ち着いて食べたい!という時に重宝している人も多いはず。

テント屋根の張られた屋外スペースのため、やや寒さを感じる事にはなりますが…。
だからこそ温かい豚汁や熱燗が沁みるのも、ここならではの醍醐味ですね。

屋台グルメのおすすめは、やはりこういったお祭りでしか食べられないもの!
焼きそばやフランクフルトなども定番ですが、やはりここならではと言えば、幅広い世代で手軽に楽しめる東京ケーキ!
冷めても美味しく、お土産の定番でもあります。

またりんご飴やチョコバナナも、なかなか自宅で作ることのない限定感あるメニューですね。

そして屋台といえば、毎年の流行となるトレンドグルメが生まれる場所でもあります。
これまでにもチーズハットグや電球ソーダなど、写真映えのする見た目も可愛いグルメが人気になってきました。
昨年2023年は「10円パン」を目にした人もきっと多いはず。

さて今年2024年は、一体どんなトレンドグルメがあるのか?それをチェックするのも、屋台を回る楽しみのひとつですね。

椿まつりといえば縁起物! そのルーツは七福神・恵比須様にあり?

そして椿まつりならではの屋台モノと言えば、やはり春の訪れを祝う縁起物の数々!
手軽に手に入るもので言えば、ハイカラ飴やおたやん飴。特におたやん飴はいわゆる金太郎飴のように、どこを切ってもおたふく顔のお椿さんが出てくるもので、実際に購入したことがある人もきっと多いことでしょう。

またこちらも椿まつりならではの光景である、煌びやかな縁起物の屋台!
毎年神社の正面入口付近にずらりとならぶ、金色に輝く宝船や熊手の数々。
人々に福を呼び込む縁起物には購入する順番があることや、最初は小さいものから徐々に大きいものを買っていくといい、という豆知識も、知る人ぞ知る有名なお話です。

では、なぜこのような縁起物が椿まつりで販売されているのか?
椿神社に祀られているのはご存知の通り商売繫盛の神様ですが、これらの縁起物は同じく商売繫盛の神様として最も有名な神様・恵比須様がルーツとなっています。

日本の神様として古くから信仰される七福神の中でも、唯一の日本古来の福の神である恵比須様。鯛を掲げにっこりと微笑むふくよかな姿が印象的で、主に漁業や商売、学業成就にご利益のある神様としても知られています。

関西周辺では、この恵比須様を祀る祭事「十日戎(えびす)」がお正月の恒例行事である所も。
縁起物の屋台がずらりと並ぶ、ちょうど椿まつりのような光景が見られるんです。

愛媛にも恵比須様を祀る神社はありますが、盛大な祭事を行うところはありません。
そういった状況もあり、恵比須様をルーツとする縁起物の屋台が、同じく商売繫盛の神様として共通点のある椿神社でのお祭りで並んでいるんだそうです。
そんな隠された物語性も楽しみつつ、ぜひ煌びやかな屋台の景色も楽しんでみて下さいね。

ルールを守って楽しく参拝! 神様も皆さんを見ていますよ

例年参拝する方は周知の事も多いかもしれませんが…お詣りに行く際は、基本的な注意事項もしっかりチェックしておきましょう。

まず神社周辺の道は屋台出店のため、約2~3kmに渡り通行止め及び歩行者天国に。
車で遊びに行く方は、周辺の臨時有料駐車場を利用してください。
神社すぐ近くにはバス停もあるため、公共交通機関での参拝もオススメですね。

出店での食事や買い物を楽しむ際は、ごみは必ず決められた場所に捨てましょう。
神様が目の前で見ていますよ。

ごみを持ち帰るためのビニール袋などを持参するのも◎特にご家族連れの方は、何かあった時のために複数枚持っておくと安心かもしれません。

お手洗いの場所も、神社正面の向かって右手にある常設施設の1箇所のみ。
余裕を持った行動を心がけましょう。

道路を挟んだ反対側、交番横の位置に、毎年使い終わった後のお札やお守りを回収してくれるスペースも設けられていますよ。

風の冷たさや気温、寒さのみならず、コロナやインフルエンザなどの感染症も流行る時期。
マスクや防寒着など、各種対策もしっかり用意してお出かけを。

神社参拝を主目的とする方は、敢えて少し時期を外したタイミングを狙うのも一案です。
賑やかなお祭りにも惹かれますが、ぜひそれぞれのペースで神様へご挨拶してくださいね。

コロナも明けて新時代到来! 新しい春をにぎやかに迎えよう

2024年の椿まつりは、ついにコロナ禍を経て完全復活。
2月16日(金)~18日(日)の週末3日間開催となり、季節としての春の訪れと共に、文字通り辛いコロナ禍を経て迎える今年の春を、あわせてお祝いしてみませんか?

地元愛媛で長年大勢の人々に愛され続ける、地域の祭事。
長く続いてきた古き良き伝統と、今の時代ならではの新たな空気感も入り混じる。
そんな2024年の椿まつりに、ぜひみんなで足を運んでみましょう!

■ 椿まつり
開催期間:2024年2月16日(金)~18日(日)
場所:伊豫豆比古命神社(椿神社)
住所:愛媛県松山市居相2-2-1
問い合わせ:089-956-0321(椿神社社務所)
伊豫豆比古命神社 公式HPはこちら
イマナニで「伊豫豆比古命神社(椿神社)」の情報を見る

reported by イマナニ編集部 曽我美なつめ
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