【愛媛県総合科学博物館の夏の特別展 『ドキドキ探検ミュージアム スリラー博士の恐怖の実験室』 愛媛/新居浜市】 科学的に 『恐怖』 をテーマにした、ドキドキの体験を!【PR】

  

光や音、錯視効果を使った、五感で味わう『夏の恐怖体験』!

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夏といえば、『お化け屋敷』!
あえて「怖い!」と解っている空間に出向き、恐怖を味わう日本の夏の風物詩です。

この夏、愛媛県立総合科学博物館では、9月23日(月祝)まで特別展『ドキドキ探検ミュージアム スリラー博士の恐怖の実験室』と題した、科学的で風変わりなお化け屋敷…いや、お化け城を開催中!

得体の知れないモノに対して沸き起こる『恐怖』という感覚を通じて、起きた現象や状況を把握し、解明する好奇心や、問題解決に導く能力を育む、体験型の特別展です。

記事のラストでは、読者のみなさまへ『チケットプレゼント』もご用意していますよ!

スリラー博士と巡る、ドキドキの恐怖体験!

この夏、科博の中に突如出現したのは『スリラー城』!
ちょっぴり風変わりな科学者『スリラー博士』が住んでいるスリラー城では、夜な夜な、不思議な実験が繰り広げられているそうです。

関連イベント『博士の金貨さがし』の開催期間中は、お城の入り口でクロスワードの用紙とペンをゲットして、スリラー城の中を探索しましょう!
※イベント開催期間:~7/31(水)、9/14(土)~9/16(月・祝)、9/21(土)~9/23(月・祝)。

このお城の主人・スリラー博士のお孫さん『ホラー君』は、イタズラっ子。
なんと、博士の大事な金貨をどこかに隠してしまいました。

スリラー城をくまなく見回ることで、クロスワードを埋める情報が見つかります。
クロスワードで導かれた場所に行けば、博士の金貨が見つかるかも!?

今回はスリラー博士に扮した、専門学芸員の進 悦子さんに、特別展の見どころを解説してもらいました。

「このスリラー城では、光と影、音が作り出す科学現象、視覚情報の混乱に、平衡感覚の動揺…などなど、脳科学・心理学をもとに作り出されたドキドキの非日常感が楽しめます。 触れる展示物は、ぜひ触ってみてください。 五感を存分に使って、奇妙な世界をご堪能あれ!」と、進専門学芸員。

ボールサイズに圧縮された、小さなカミナリに触れよう!

常設展にも設置されている、見た目も派手で美しい「放電球(ほうでんきゅう)」。

ガラス球の中に閉じ込められているのは、小さなカミナリです。
放電球は、真空のガラス球の中にガスを封入し、電圧をかけることで発光しています。

「ガラス球の表面に手を触れると、光が集まりますね。 これは、どこに落ちようか迷っているカミナリにとって、人の手が『避雷針』のような働きをするからです。
ガラス球に手で触れている間は、微弱ですが人体に電流が流れています」とスリラー博士。

左右の放電球の『発光している色』が違うのは、封入しているガスの種類による差です。
左の青系はキセノン、右の色が混ざっているものは混合ガスを使っています。
美しい色の差も、ぜひじっくり観察してみて!

あそぼう! 影の実験室

壁の前に立ち、体を大きく動かすと…?
まるでイラストのような、コミカルな影が現れました!

「影の実験室後方の壁には、カメラが取りつけられています。 カメラで撮影した映像をコンピューターに取り込むことで、位置や色を解析。 生成した映像をプロジェクターで投影して、この不思議な影ができています」とスリラー博士。

この画像処理の技術は、工場製品の外観検査などにも利用されているそうです。
白色はコンピューターが人と判別し難いので、赤などの濃い色の服や帽子を着用していると、より楽しめますよ!

おばけの住む中庭

ここは、おばけの住んでいる中庭の池です。
おばけに触れようと、手を伸ばすと…あら?
何もない空間に波紋が広がって、おばけや葉っぱがユラユラと揺れるではありませんか!

「天井には3つのセンサーが取りつけられています。 人の動きに反応すると、天井に取り付けてある水槽の棒がソレノイドによって動き、波紋が起こります」とスリラー博士。

ソレノイドとはモーターの一種で、電磁力で電気エネルギーを機械的運動に変換する部品のこと。
私たちに身近な、自動販売機やプリンターなど、様々な製品に使われている技術です。

「池を映すスクリーンの下には3台のモーターがあって、上のセンサーと対応しています。 それぞれのモーターからワイヤーがおばけたちに繋がっていて、一定の時間だけ揺らす仕組みです」とスリラー博士。

そこに水はないのに、まるで水面のよう!
なんとも奇妙な感覚を、ぜひ実際に味わってみてください。

びっくり! 飛び出す! 実験室

スリラー城の呼び鈴(スイッチ)を押してみましょう。
すると、前方・左右の壁がせり上がり、こちらに迫ってきます!

「これはプロジェクションマッピングという映像技術です。 前方・左右に配置されたプロジェクターを、寸分の狂いも無く配置することで、まるで3Dのように表現することができます」とスリラー博士。

大規模なイベントやショーで用いられている、デジタル空間演出技術です。

虹を作る実験室

暗闇を照らす、青白いスポットライトの光。
この明かりの下で動くと、とても美しい虹色の残像が現れました!

「これは、光の三原色を使った現象です。 この白い光の下では、動きが光と同期して色が分解され、まるで虹のように見えます」とスリラー博士。

『光の三原色』は、赤・青・緑の三色で、これら三色を混ぜると白色になります。
この白く見えるスポットライトは、実は赤・青・緑のLEDライトを高速で点滅させている特殊な照明です。

手を動かしても虹に見えますが、白いアイテムを使うとよりキレイに見えますよ!

ドキドキ音の実験室

右にピョン! 左にピョン! 後ろにピョン! 前にピョン!
人が飛び回る画像と一緒に、音も前後・左右に動いたり、回転したりしているみたい…!

「これは映画館でも使用されている、サラウンド効果を用いています。 スピーカーを四方に配置することで、立体的な音響効果が得られるのです」とスリラー博士。

何もない部屋の中央に立っているだけで、何かに囲まれているかのような、妙な感覚が体験できますよ。

恐怖のワームトンネル

キラキラとした光が眩しく、とても美しく見えるトンネルですが…
真っ直ぐ進もうと思っても、体が傾いてしまって、真っ直ぐ進むことができません!

「これはベクション(Vection)、日本語で視覚誘導性自己運動感覚という現象によるものです」とスリラー博士。

停車した車の中に居る際、隣の車がゆっくりと動き出すと、自分の車が反対方向に進んでいるように錯覚することはありませんか?
ベクションとは、視野の大きな領域が一定方向に動くと、自分の方が動いていると錯覚してしまう現象のことです。

また私たちは無意識のうちに、壁や机といった視覚に入る情報から、水平面・垂直を認識し、自分の身体が真っ直ぐ立つように制御しています。
壁の柄が回転していることで無意識下の視覚情報が狂い、まっすぐ立てなくなってしまうのですね。

スリラー博士のなんだこれ? コレクション①ホログラム

ワームトンネルと抜けると、そこはスリラー博士のコレクションルーム。
スリラー博士が趣味で集めた、珍妙なグッズがズラリと並んでいます。

スリラー博士が特に見て欲しいコレクションが『ホログラム』!
ホログラムとは、物体の三次元像を記録した立体写真のことです。
五千円札や一万円札、クレジットカードの隅にある、キラキラとした銀色の部分も、同じ技術を使って作られています。

「ホログラムは、レーザー光を使って位置情報も記録しています。 複製がとても難しい技術なので、偽造防止に使われているのです」とスリラー博士。

もう二度と手に入らないと思われる、科博でしか見られないホログラムも展示中です。
旧ソビエト連邦が、希少な美術品を展示するために美術館用に作ったホログラムは、超貴重!

ホログラムは、左右はもちろん、上下にも視線をずらして見てみてくださいね。
正面からは見えないものが、見えてしまうかも!?

スリラー博士のなんだこれ? コレクション②ボトル・バランス

筆者が特に感動した体験が、この『ボトル・バランス』です!

一見、とても倒れそうなのに、なぜか倒れない…!
穴の開いた木の板に、ワインボトルを差して、立てる実験です。

「ワインボトルの重心が、ボトルを支える位置(支持基底面)の真上にある時に、バランスを保つことができます」とスリラー博士。

筆者は「いやいや、絶対に無理でしょ」と思っていましたが…。
実際にワインボトルを立てられた瞬間、『重心』というものをより深く理解できました。

この重心をとる体験は、自身が正しく立つといった基本から、ダンス、筋トレなど、色々な場面で応用ができています。
筆者の人生を変えた体験の一つとなりましたので、とてもオススメですよ!

スリラー博士のなんだこれ? コレクション③アナモルフォーシス

この曲がったみきゃんのイラスト。
ある条件下において、普通のイラストに見える、不思議なイラストです。

「これはアナモルフォーシスという、だまし絵です。 円筒(えんとう)型の鏡を置くことで、正常なイラストが見えます」とスリラー博士。

円筒型の鏡に映る時に歪む分だけ、あらかじめ変形させておくと、円筒型の鏡を置いた際に普通のイラストに見えるという、錯視の一つ。
かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ氏も、この絵を描いていたそうですよ!

9月16日(月・祝)には、『ふしぎなゆがみ絵(アナモルフォーシス)を作ろう』というワークショップを開催予定です。
自分の顔写真を専用アプリで歪ませて、不思議なアナモルフォーシスを作ってみませんか?

スリラー博士のなんだこれ? コレクション④からくり箱

さて、スリラー博士のなんだこれ? コレクションルームにたどり着いた頃には、『博士の金貨さがし』に挑戦されている方は、冒頭で受け取った「クロスワード用紙」のタテ・ヨコの情報が集まっていることでしょう。

博士のコレクションの最後は『からくり箱』。
一定の操作をしないと、開かない仕掛けになっている変わった箱です。
宝石といった、貴重品を隠すために作られていたそう。

「押したり、振ったり、回したり、引っ張ったり、様々なアクションで挑戦してみてください。 箱の名前にも注目してみてくださいね」とスリラー博士。

日本の箱根小田原地方では、伝統工芸品としてからくり箱が作られています。
かわいい見た目と反して、なかなか開けることができず、大人の方がムキになってしまうカモ!?

スリラー博士の研究レポートまとめ

今回は、現代の技術や脳科学・心理学を巧みに組み込んだ、非日常感満載の『スリラー城』をご紹介しました。

スリラー城は体験型のイベントなので、ぜひ実際に足を運んでみてください!
ドキッとしたり、何かに気付いたり、閃いたり…。
科学的に『不思議』に触れられる、非常に面白い特別展となっています。

「スリラー博士に、実際に会ってみたい!」と感じている方も、きっと多いのではないでしょうか?
『学芸員解説付きクイズミステリーツアー』と『スリラー博士の恐怖サイエンスショー』で、スリラー博士に会うことができますよ!

クイズミステリーツアーではスリラー博士と一緒に、普段は入ることができないバックヤードに入ったり、実験を加えたりしながら原理を詳しく探求します。
恐怖のサイエンスショーは、薬品を使って爆発する実験をするなど、家ではできない、ちょっと危ない実験を行うドキドキサイエンスショーを開催予定です!

イベントの詳細は、愛媛県総合科学博物館HPイベントページからご確認ください

さてさて、お待ちかね!
お楽しみサマープレゼントの告知です。

抽選でペア20組・40名様に無料入場券をプレゼント!
特別展「ドキドキ探検ミュージアム スリラー博士の恐怖の実験室」
応募期間:2024年8月1日~8月16日

常設展+特別展の両展示を全てご覧になれるチケットです。
窓口でイマナニ当選をお伝えし、SPCシール付チケットをお渡し下さい。
当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。
チケットプレゼント応募はこちら

この夏はスリラー城で、『自然法則に従った現象の中で見られるスリル感覚』を体感して、肝を冷やしてみませんか?
愛媛県総合科学博物館で、ドキッとする体験をぜひ!

■ 特別展「ドキドキ探検ミュージアム スリラー博士の恐怖の実験室」
開催期間/2024年7月13日(土)~9月23日(月祝)
開催時間/9:00~17:30(入場は17:00まで)
開催場所/愛媛県総合科学博物館
料金/特別展のみ 大人(高校生以上)900円、65歳以上800円、小・中学生600円、未就学児は無料
住所/〒792-0060 愛媛県新居浜市大生院2133-2
お問い合わせ/TEL:0897-40-4100
愛媛県総合科学博物館 公式HPはこちら
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reported by イマナニ編集部 Natuorhytym
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