ようおいでたなもし。 新・JR松山駅 【愛媛/松山市】
パワーアップした愛媛の玄関口

松山市の玄関口はどこですか? と聞かれると、みなさんは何をイメージしますか。
空は松山空港、海は松山観光港、陸はJR松山駅と松山インターではないでしょうか。
各交通機関は、松山市へのアクセスを便利にし、観光客や地元住民の快適な移動手段になっています。
また、コンパクトシティとしても有名な松山市。
松山城を中心に、お膝元には県庁や市役所があり、城の西側にはJR松山駅、東側には道後温泉、南側には伊予鉄松山市駅があります。
半径3キロ程度に主要施設が集中し、生活インフラも整い、交通の便も良いため、中心部に観光客の往来も多い街です。
コンパクトシティの特性が住みやすさの魅力の1つにもなっています。
松山市への移住者が増加傾向にあり、「住みたい田舎ランキング」で1位になったことも。
ちなみに、約3000年の歴史を誇る道後温泉は、全国の人気温泉ランキングで草津や箱根温泉とともに上位に並んでいますよ。
実は、新しくなったJR松山駅の新駅舎は、地元道後温泉本館の唐破風(からはふ)屋根をイメージした出入り口になっているのだそう。
今回は2024年9月29日に生まれ変わって、新駅舎となった陸の玄関口、JR松山駅に行ってきました。
正面入り口(東側)から。
天井も高く、解放感あふれます。
弓なりの曲線の唐破風の天井で、素敵なデザインです。
「下を向くより、みかんをむこう。」SNSで話題になった素敵なフレーズです。
地元愛や温かみを感じさせてくれる表現です。どこにあるか探してみてくださいね。
改札口です。
左側に案内所、右側に県内物産の販売店舗があります。
案内所横には駅スタンプが。
道後温泉が描かれていて、松山らしいスタンプです。
南改札口を出ると、飲食店などへ行けます。
JR松山駅は地上高く渡され、駅舎の老朽化、踏切渋滞や事故リスクの解消などを目的に新しく生まれ変わりました。
高架下の空間は、商業施設「JR松山駅だんだん通り」が開業し、地域住民や観光客に新たな楽しみを提供しています。
駅構内は愛媛県産のスギやヒノキを使用した内装で、いたる所で木の温かみが感じられます。
特に天井のデザインは圧巻ですよ!
伊予かすりの伝統的モチーフ「井桁模様」がデザインされ、出入り口は弓なりの曲線の唐破風の天井です。
スギやヒノキは、リラックス、リフレッシュする香りで、抗菌・防虫にも役立つと言われています。
木の温もりと香りで、駅の雰囲気がより優しく感じますよ。
また特急電車8000系に似せた、お掃除ロボットも活躍中。
新駅舎を綺麗に保ってくれる頼もしい存在です。
しかも、この8000系のお掃除ロボットは、他の駅ではまだ使用されていないとのこと。
お子さんと探してみてくださいね。
また、松山駅では、2種類のアンパン列車に乗車できることで有名です。
「虹」をイメージしたカラフルデザイン岡山・高松〜松山間の列車と、アンパンマンとバイキンマンが大きく描かれた松山〜宇和島間の列車はどちらも人気です。
四国を走るアンパンマン列車は全5種類が運転しています。
松山駅2階には、記念撮影ができる、ベンチ型のモニュメントがあります。
ホームは、建物屋上部分にあり、特急列車は1番線と2番線を使用し、3番線と4番線は主に普通列車を使用します。
実はこのホーム、特急列車の1・2番線と普通列車の3・4番線では18センチ高さが違うことご存知でしたか?
理由は、列車の乗降口との段差を小さくして、より安全に乗り降りできる形にしているからです。
設計者の小さな気遣い、大きな思いやりですね。
また対面乗り換えが可能になり、歩く距離が減ったため、よりスムーズに乗り換えできるようになりました。
改札口から上がると2階へ。
こちらも天井がとても素敵なデザインです。
1番線、2番線ホームの入り口です。
奥にエレベーターもありました。
特急8000系「特急しおかぜ」お掃除ロボットを発見しました。
出会えるとラッキーかも♪
アンパンマンと記念撮影はいかがでしょうか。
プラットホームには「内方線付き点字ブロック」と「CPライン」と呼ばれる注意喚起の目印があり、利用者の安全を守ります。
愛媛主義! 愛媛らしさを実感しました。
新駅舎2階に待合室があります。
カラフルで、とてもおしゃれな快適空間に様変わりしていました。
こちらもベンチなどに、愛媛県産のスギ、ヒノキが使用されています。
待合室北側と南側とで雰囲気が違うので、それがまた面白いです。
北側には、「伊予灘ものがたり」の車窓風景の大型パネルがあります。
伊予灘ものがたりは、愛媛県のJR予讃線を走る観光列車で、美しい伊予灘の景色や地域の魅力を楽しめる特別な列車です。
松山駅から八幡浜駅間を運行します。
「旅するレストラン」をテーマに、地元食材を使ったコース料理が提供され、地域の食文化と瀬戸内海の絶景を両方楽しめる贅沢な時間を体験できますよ。
パネル前の背もたれ付きの椅子に座ると、雰囲気がちょっぴり楽しめます。
南側には台湾交流会ギャラリーがあり、台湾と松山駅との友好関係を示す展示が行われています。
JR四国と台湾鉄路の歴史年表や、車両紹介、記念品や協定書なども見ることができます。
画像付きで、かっこいい列車が台湾を運行している様子がわかりますよ。
台湾のランタンフェスティバルで使用された「松山駅」のランタン展示や大きな友好記念の看板もあります。
レンガ模様の壁と朱色と茶色の椅子も特徴的で、台湾との交流を感じられる空間です。
待合室には愛媛特産・名産品の自販機もあり、列車を待っている間も愛媛文化に触れられる時間となっていますよ。
今治タオルや鯛めし、みかんゼリー、じゃこてんまでありました。
トイレは待合室の外に。
バリアフリートイレ、男女共用トイレ、授乳室は2つずつ設置されていてるのでこれは助かりますね。
内装で砥部焼タイルが貼られていて、なんと俳句の短冊の大きさになっているそう。
細部まで愛媛らしさが詰まっていることに感激です。
女性は黄色・男性は水色のタイルでした。
2階に待合室があります。
北側と南側で雰囲気が変わっていますよ。
待合室はおしゃれな空間に。
カラフルな椅子が並んでいました。
こちらは北側
待合室南側は台湾との歴史を紹介するギャラリーがあります。
椅子の色も北側と異なりますよ。
愛媛特産,名産品の自販機。
今治タオルや鯛めしなどが販売されています。
バリアフリートイレや授乳室など充実しています。
奥にはスーツケースなどの荷物を一時的にけるスペース。
鍵もかけられるので安心です。
タイルは砥部焼です。
松山駅の1階には、改札口のほか、愛媛の特産品や工芸品の並ぶ店舗や、飲食店、コンビニエンスストアが入居する商業施設「だんだん通り」があります。
1階はトイレやコインロッカーも充実しているので、観光客の方も安心ですね。
商業施設の中の一つ「愛媛主義 Selected by 南海放送」は、地元テレビ局、南海放送が手掛けるセレクトショップです。
駅西側入り口側に、期間限定で出店しています。
全18テナントが入っていて、砥部焼や水引アクセサリー(四国中央市伝統工芸品)、内子産ジャムやコンポート、県の特産柑橘を使用した柑橘ジュース、鯛めし、ヒノキのお弁当箱などが販売されています。
南海放送がテレビやラジオで紹介した商品を中心に、観光客だけでなく地元住民にも楽しめる空間で、、愛媛の魅力を余すことなく発信しています。
2025年3月31日までの限定店舗なので、お見逃しなく。
同じ施設内には、観光案内所もあり観光客向けのパンフレットや、遍路ガイド、レンタルWi-Fiもあり、充実したサービスが提供されています。
駅に到着してすぐ利用できるのは便利ですね。
そして、旧駅舎が残る松山駅。
新駅舎(正面口の場合)は旧駅舎を通過して構内に入ります。
長らく松山市のシンボル的存在だった旧駅舎は、多くの人にとって思い出深いもの。
三角屋根や歴史的な雰囲気がまだ残っています。
閉鎖前の「さよならイベント」では、多くの人が訪れ、駅舎への感謝と別れを惜しむ場になったそうです。
旧駅舎周辺は、今後どのように展開されていくのでしょうか。
駅西口にある愛媛主義 愛媛の特産品や工芸品が並んでいます。
水引のヘアゴムは可愛いですよ。
柑橘ジュースや鯛めしがずらっと並び、地酒もありました。
観光案内所です。
俳句ポストまでありました。
さすが俳都まつやま。
歴史を感じる旧駅舎。
旧字体の駅の文字が残っています。
2000年に「坊ちゃん」をテーマにした明治調の外観にリニューアルされました。
71年ぶりに新しくなったJR松山駅、愛媛県産のスギやヒノキが使用された新駅舎は、どこかホッとする温かい空間になっていました。
バリアフリーなども含めた設備面も整い、利便性も良くなっていますよ。
そして、地元特産品や飲食店が並ぶ商業施設「だんだん通り」も新設され、食文化や伝統文化など愛媛の魅力をたくさん発信しています。
まさに愛媛主義!
そちらにもお邪魔したので、また次回ご紹介したいと思います。
駅全体で「おもてなし」。
観光客も地元住民も楽しめる、愛媛らしさがちりばめられた素敵な空間に、ぜひ一度足を運んでくださいね。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
- ■ JR松山駅
- 開催住所/愛媛県松山市南江戸1丁目
- 駐車場/あり(キスケ駐車場)
- お問い合わせ/JR四国電話案内センター(問い合わせは8:00〜20:00)
- 電話番号/0570-00-4592
JR松山駅 公式HPはこちら
イマナニで「JR松山駅」の情報を見る