『酒蔵カフェ はつゆき』で広田のじねんじょブラマンジェ&プリン!
生産者の顔が見える!広田育ちの自然薯パウダーのお味は?
少し肌寒くなってきて、芸術の秋が到来しましたね!
アートと言えば、皆さん「砥部町大南エリア」をご存知ですか?
ギャラリーや企画展・イベントを開催する『砥部焼伝統産業会館』を中心に広がっている、砥部焼の窯元が集うエリアです。
イマナニで「砥部焼伝統産業会館」の情報を見る
10月~11月末にかけて「砥部焼技能士会展2020」も開催され、芸術の秋にぴったりな地域なのです。
松山市内から、車でわずか30分であるアクセスの良さも魅力ですね。
イマナニで「砥部焼技能士会展2020」の情報を見る
その砥部焼伝統産業会館から、徒歩3分の場所には、地酒『初雪盃』の蔵元「協和酒造株式会社」があります。
1階には直売店蔵元、2階には、金・土・日・祝のみ「酒蔵カフェ はつゆき」という落ち着いたカフェがオープンしています。
窯元巡りの合間の休憩や、広田へのアクセスの途中立ち寄りに最適なスポットです。
なんとこちらでは、ここでしか食べられない、広田の自然薯パウダーを使った美味しい「ブラマンジェ」や「じねんじょプリン」を味わうことができます!
ブラマンジェはトロッとした食感の、ミルクを使った冷たいスイーツ。
じねんじょが入り栄養価も高く、脂質抑え目でヘルシーなおやつです。
蒸し焼きにしたじねんじょプリンとは、また違った滑らかさが楽しめます。
プリンの表面には、砥部の特産「七折小梅」のシロップがつやつやと掛かり、七折小梅をシロップ漬けにした甘い梅がトッピングされていて、見た目も鮮やか。
自然薯入りのプリンそのものも、なめらかで素朴な優しい風味です。
それにしても、どうして酒蔵の二階にカフェがあるのでしょうか?
地元・砥部に根差した酒蔵カフェ
今年で133年を迎える老舗酒蔵、協和酒造株式会社の谷口専務にお話を伺いました。
「この周辺は窯元も多く、観光の方が多数来てくれるのに、お休み処がありませんでした」
これまで荷物を置いていた2階のスペースをカフェとして改装したのは、約5年前。
「この丸いテーブルも、実は酒造りで実際に使っていた木蓋なのですよ」
酒蔵の甘酒や酒粕を使った絶品スイーツ
「せっかくなので、お客さんには地元・砥部の味を楽しんでもらいたくて」
「広田の自然薯パウダーを使えば、一年中じねんじょプリンを作ることができるので、重宝しています」
「じねんじょプリンに合わせて、うちのオリジナル甘酒を飲まれる方が多いですね」
日本酒用の麹菌を使った、ここでしか味わえない甘酒が人気です。
「お客さんによく聞かれるのですが、お砂糖は一切使っていません」
「麹の働きで、すっきりとした程よい甘さになります」
甘酒は、アイスとホットが選べます。
アイスは甘味がグッと強く感じられ、疲れた身体に嬉しく染みわたります。
ホットは、ほんのりとした甘さ。
胃がほっこりとして身体が緩み、これからの季節にピッタリですね。
甘酒といえば、生姜も欠かせません。
無料で、生姜を入れてもらうこともできます。
初雪盃の酒粕を使った、バームクーヘン&チーズケーキのプレートも女性に人気です。
どちらも、はつゆきオリジナル。
チーズケーキは特に強く酒粕の風味を感じられるので、リピートが多いそう。
カフェ下の蔵元店舗では、バームクーヘンとチーズケーキのホールを販売しているので、持ち帰って自宅用にしたり、お土産にしたりすることができます。
自然薯ともよく合う、美味しい限定酒
酒蔵さんなので、もちろん日本酒も多数販売しています。
カフェの利用前や、利用中に注文しておけば、飲食中に下の階で包装してくれるので時間に無駄がありません。
今のオススメは、季節限定酒。
その年、その年、一期一会の美味しい出会いを楽しんで欲しいという杜氏さんの想いから、毎年酵母の配合を変える等の、挑戦を続けているそう。
「2年前から、秋にオススメのタイプの違う夏越し酒を、2本発売しています」と谷口専務。
月光と新月。
どちらもアルコール度数は15度ですが、日本酒度が違います。
月光は-8.5、新月は+6。
月光は、柔らかく女性的な口当たりの甘口タイプ。
新月は、甘みと酸味のバランスがとれた、キリリとした旨口タイプです。
10月1日からは、秋期限定の『初雪盃 秋あがり純米酒』も販売中。
円熟の旨味が輝く日本酒です。
「気になるけれど、遠くて買えない…」そんな時は、通販もご利用できます。
初雪盃ネットショップはこちら
月光・新月をはじめ、秋あがり純米酒も並んでいます!
どれも、秋のお料理と合わせやすい、食事中に飲みたいお酒です。
自然薯や、自然薯パウダーを使った料理にも合いますよ。
広田の自然薯を使ったパウダー
ここで、『じねんじょプリン』でも使われている、自然薯100%の便利なパウダーをご紹介!
サッと使えて、お酒のおつまみ作りの素材としても最適です。
広田名産の自然薯は長くて太く、粘り強い!と評判なのですが、いわゆる生モノ。
旬の時期は、かなり限定されています。
「年中食べたい!」という要望から、パウダー化された商品が作られるようになりました。
自然薯パウダーの製造工程は、とてもシンプル。
自然薯を洗い、スライスして機械に入れ、15時間ほど乾燥させます。
カリカリに乾いた自然薯スライスを、ミルで粉砕して、パラパラの粉へ。
余計なものが一切入っていない、100%天然の自然薯パウダーのできあがりです。
自然薯パウダーの使い方
自然薯パウダーの使い方も、至ってシンプル。
自然薯パウダー1に対し、お水やお湯を2加えて混ぜるだけ。
気温や湿度、お好みによって、お水などの割合は調節してくださいね。
お水を吸収すると、すぐに独特の風味と粘りが出てきます。
そのまま、お蕎麦やごはん、お好み焼きに使いましょう。
お塩やお醤油を少し垂らして混ぜて小鉢に盛れば、ちょっとしたお酒のおつまみにもなりますよ。
自然薯農家の公文夫妻を訪ねて
サッと使える便利な自然薯パウダーの素となる『広田の自然薯』。
一体、どんな方が作っているのでしょうか?
自然薯農家さんの待つ自然薯畑を目指し、広田エリアの玉谷へ向かいました。
今回お話をお伺いしたのは、公文靖則さんと奥さまの伊都子さん。
伊都子さんのふるさとである広田で、ご夫婦で自然薯づくりをはじめて、約9年。
この畑では元々、伊都子さんのお父さまが自然薯づくりをされていました。
実はご結婚されてから現在に至るまで、高知在住のご夫妻。
10年ほど前に、伊都子さんのお父さまが体調を崩されてしまいました。
自然薯作りが困難になったので、ご夫妻はお休みを合わせて自然薯づくりを習いに、何度も広田へ通われたそうです。
「不思議なことで…。1年経って、一通りの自然薯づくりを教えてくれた後に、父は亡くなりました」と伊都子さん。
このあたりでは、桜の咲く間に作付けし、12月頃に収穫します。
肥料や消毒などの作業もありますが、一番大変なのは作付けと収穫なのだそう。
「今は青々としているこの地上の葉が枯れたら、一気に収穫します」
「斜め15度の波板に沿わせて植えているので、それを引っ張って掘り出すのですが…これが結構、大変なのですよ」
150cmの大物が埋まっていることもあり、折らないよう、慎重に引き抜くのは至難の技!
伊予農業高校の生徒さん達にも手伝ってもらいながら、たくさんの自然薯を収穫しています。
今も昔も、広田の自然薯『トップ生産農家』
「父が、広田で一番多くの自然薯を作っていました」
「だから私たちも、それなりの量を作り続けています」と靖則さん。
10a(一反)の畑に、毎年500kgほどの自然薯を育てているそう。
毎年、「広田じねんじょまつり」では、箱ものという、2本入りで3,000円ほどの箱を100箱、5kg入りの袋を140袋ほど作っています。
今年はコロナの影響で、残念ながら広田じねんじょまつりは開催されそうにありません…。
でも、がっかりしないでください!
道の駅ひろた「峡の館」では、掘り立ての自然薯を12月上旬より販売予定です!
自然薯の美味しい食べ方とは
自然薯をすりおろしてとろろ状にし、お蕎麦やおにぎり、お好み焼きに掛けていただく。
これが一般的な美味しい食べ方の一つです。
自然薯農家である伊都子さんのイチオシの食べ方は、『お好み焼き』。
それも、「タネ」をすりおろした自然薯のみで作るものが、最高に美味しいのだそう!
「自然薯は粘りが強いから、お箸で混ぜるのはとても無理!」
「ビニール手袋をつけて、力を込めながらぐっぐっと混ぜるのです」
「お正月に帰省した子どもたちに『あれ作って!』と催促されます」と、伊都子さんは嬉しそうに笑います。
ご夫妻が丹精込めて育てられた「生の自然薯」を購入して、作ってみてはいかがでしょうか?
この冬は、道の駅ひろたと蔵元へ
自然薯と日本酒が美味しい、冬の広田。
新鮮な自然薯や絶品プリンを味わいに、砥部町へ足を運んでみてはいかがですか?
公文夫妻をはじめとした自然薯農家さんが、美味しい自然薯を掘って、みなさまのお越しをお待ちしていますよ!
自然薯が購入できる場所
■ 道の駅ひろた「峡の館」
住所:愛媛県伊予郡砥部町総津162-1
お問い合わせ先:ひろた 峡の館
お問い合わせTEL:089-969-2070
イマナニで「ひろた 峡の館」の情報を見る
■「初雪盃」直売店 蔵元
住所:愛媛県伊予郡砥部町大南400番地
お問い合わせ先:協和酒造株式会社
お問い合わせTEL:089-962-2717
イマナニで「「初雪盃」直売店 蔵元」の情報を見る
現在、2020年11月3日まで「マグ&プレート展」という砥部焼展を開催しています。
※開催日と時間は、カフェのオープンと同じです。
イマナニで「砥部焼「マグ&プレート展」」の情報を見る
砥部焼の窯元の中でも、個性的な11の窯元が素敵な器をご用意しています。
ぜひ、そちらにも足を運んでみてくださいね。
■ 砥部町広田魅力発見・イマナニ特集
Vol.1 「道の駅ひろた「峡の館」と「ひろたの森」で旬の味覚を満喫!」
Vol.2 「『酒蔵カフェ はつゆき』で広田のじねんじょブラマンジェ&プリン!」
Vol.3 「ひろた高市ふるさと学校で里の暮らしを体験!」
Vol.4 「日本最大級のパットゴルフ松山で、美味しい砥部のジェラートを食べよう!」
Vol.5 「冬の定番!こぶしの家でのランチ後は、陶芸と仙波渓谷の紅葉で決まり!」
Vol.6 「広田発の美味しいシイタケが大人気!加工に栽培に、無限の広がり!」
Vol.7 「最強★麦とろろ!SOHSOHの自然薯定食プロジェクト、この冬始動!?」
Vol.8 「永久保存版!砥部町・広田のイイトコ☆総まとめ!」